ザルツブルク市内の観光所要日数は本来2日以上がおすすめとされますが、主要スポットがコンパクトにまとまっているため、1日でも満足いく観光が可能です。

ザルツブルク観光で欠かせないのが「ザルツブルクカード」
ザルツブルクカードは、対象施設へ原則1回無料で入場でき、対象の公共交通も利用できる観光カードです。私はかなり便利に使えましたが、無料スポット中心の人まで必ず得をするわけではありません。
先に結論:2026年の24時間券は大人35ユーロまたは38ユーロ。ホーエンザルツブルク城に加えて有料施設を2か所ほど見るなら元を取りやすく、旧市街の散策・広場・無料スポット中心なら不要です。大聖堂はカードでも無料ではありません。
ザルツブルクカードは買うべき?元が取れる人・取れない人

ザルツブルクカードは、市内や近郊の対象施設へ原則1回無料で入場でき、対象区間のバスやトロリーバスなども利用できるカードです。特に、有料施設を短時間で複数回る人ほど恩恵が大きいです。
- 対象の主要観光施設へ原則1回無料で入場
- 対象区間の市内バス・トロリーバスなどを利用可能
- 一部施設ではチケット購入列を省ける
- デジタル版(オンライン購入)ならスマホ表示だけでOK
チケットを毎回買う手間を減らせるので、短時間で有料スポットを複数回りたい人にはかなり便利です。まずは、行きたい場所の通常料金を合計してカード代と比べましょう。
| 予定 | 通常料金の目安 | 判断 |
|---|---|---|
| 城+自然科学博物館+DomQuartier | 19.20+16+15=50.20ユーロ | 24時間券でも元を取りやすい |
| 城+自然科学博物館 | 35.20ユーロ | 低料金期はほぼ同額。高料金期は交通利用なども含めて判断 |
| 旧市街散策+大聖堂のみ | 大聖堂は通常7ユーロ | カードなしでよい |
ザルツブルクカードの料金と有効期間
ザルツブルクカードには3種類の有効期限がある
ザルツブルクカードには24時間券、48時間券、72時間券の3種類があり、利用開始時刻から連続して24/48/72時間有効です。
24時間券なら、登録された利用開始時刻から24時間後まで有効です。物理カードは氏名・開始日・開始時刻を記入し、デジタル版は最初の対象施設で読み取られた時刻が実際の開始時刻になります。暦日単位ではありません。
季節で料金が変動
2026年は4月1日〜10月31日と、それ以外の期間で料金が異なります。6〜15歳は下表の子供料金、6歳未満は条件が別なので公式案内を確認してください。
| 有効期間 | 1/1〜3/31・11/1〜12/31 | 4/1〜10/31 |
|---|---|---|
| 24時間 | 大人35/子供17.50ユーロ | 大人38/子供19ユーロ |
| 48時間 | 大人41/子供20.50ユーロ | 大人45/子供22.50ユーロ |
| 72時間 | 大人44/子供22ユーロ | 大人49/子供24.50ユーロ |
48時間券は24時間券より6〜7ユーロ高いだけなので、2日滞在で急いで回りたくない人には選びやすい料金差です。料金や対象施設は変更されるため、出発前にザルツブルク観光局の最新料金も確認してください。
ザルツブルクカードの購入場所・方法
現地で買う
駅・ホテル・観光案内所などで購入できます。
- ザルツブルク中央駅の観光案内所
- 市内中心部(モーツァルト広場周辺)の観光案内所
- 空港の案内所
- 一部ホテルのフロント
「到着後に観光インフォメーションで購入する」方法が分かりやすいです。私はホテルのフロントで「カード買えますか?」と尋ねたら、すぐに販売してもらえました。ホテル販売は施設によるので、確実に買うなら観光案内所を選びましょう。
物理カードは、使う前に氏名・開始日・開始時刻を記入します。バスや施設では提示できるよう手元に置き、紛失しないようにしてください。
オンライン(デジタル版)を買う
公式サイトからデジタル版を購入できます。転売・非公式サイトではなく、ザルツブルク観光局の案内から進むのが安心です。
購入後のリンクからカードを表示し、対象施設で読み取ってもらいます。デジタル版は予約日の表示が最初は「0:00」ですが、バスでは利用登録されず、最初の対象施設で読み取られた時刻が実際の開始時刻になります。施設利用後にリンクを再読み込みすると開始時刻を確認できます。
予約日の最初の施設へ向かうバスでもデジタル版を提示できますが、対象路線・区間に限られます。スマホの電源が切れると使えないので、充電残量には注意。現地で買える場所も多いため、電池切れが心配なら物理カードでもよいと思います。
ザルツブルクカードの3つのメリット
ザルツブルクカードの主なメリットは下記の3つ
- 一部施設でチケット購入列を省ける
- 有料施設の組み合わせ次第で元が取れる
- 対象交通を使うたびに切符を買う手間がない
バスに乗るたびに切符を買い、施設に入るたびに会計する煩わしさが減るだけでも快適でした。ただし、宿泊者は後述のGuest Mobility Ticketを受け取れるため、交通だけで元を取る計算にはしない方が正確です。
オーストリアではウィーンシティカードも買いましたがザルツブルクカードと比べると魅力が薄く、ザルツブルクカードが観光カードとして一番優秀だったと感じています。
施設によってはチケット購入列を省ける
ホーエンザルツブルク城などではカード用の導線を使え、チケット購入列を省けることがあります。
この時間を減らせるのは、1日観光ではかなり助かります。ただし、優先導線があるのは一部施設だけです。
保安検査や入場人数の調整まで必ず省けるわけではないため、「どこでも並ばないファストパス」とは考えないでください。
ザルツブルクの移動はバスで

ザルツブルクのバス停は緑色のHマークが目印です。路線によって運行間隔は異なるので、郊外へ行くときや帰りの列車が決まっているときは時刻を確認しましょう。
私の旅行時は乗車のたびに券売機を操作せず利用できました。現在も対象交通ではカードを携帯し、検札時に提示します。全S-Bahnや全区間が対象という意味ではないため、郊外へ行く場合は公式の対象路線図を確認してください。
対象区間なら毎回切符を買う必要がなく、手間が少ないのは最高。ただし、デジタルカードはバス乗車では利用開始時刻が確定しません。
なお、2025年5月以降にザルツブルク州内へ宿泊する旅行者は、宿泊期間中の対象公共交通に使えるGuest Mobility Ticketを宿泊先から受け取れます。宿泊者は、バス特典ではなく施設入場料を中心にカードの損得を判断しましょう。日帰り旅行者には交通特典も価値があります。
利用可能な観光スポット
2026年の公式一覧では、カード対象は約30施設です。対象は年度や休館状況で変わるため、ここでは1日観光で候補になりやすい場所をまとめます。無料入場は原則として各施設1回です。
- ホーエンザルツブルク城
往復の城塞ケーブルカーとAll-Inclusive Ticket相当の見学範囲が対象。 - モーツァルトの生家/モーツァルト住居
それぞれ1回入場可能。住居の音声ガイドは日本語にも対応。 - ヘルブルン宮殿と仕掛け噴水
季節営業。カードを持っていても窓口で入場券を受け取ります。 - DomQuartier
大聖堂博物館などが対象。大聖堂そのものの保存協力金とは別です。部分休館があるため当日に確認を。 - 自然科学博物館(Haus der Natur)
自然・科学・恐竜など展示範囲が広く、短時間で全部を見るのは難しい規模。 - ウンタースベルク・ケーブルカー
通常往復34ユーロが対象。下山開始時にもカードが有効である必要があります。 - ザルツァハ川クルーズ
2026年は3月26日〜11月1日のTour 1 Standardが1回対象。窓口で券への交換が必要で、天候・水位・空席に左右されます。
ほかにも、おもちゃ博物館、近代美術館、2026年6月開館のOrangerie Salzburg – Panorama | World Heritageなどが対象です。一方、Salzburg Museum Neue Residenzは改修のため休館中。対象施設と営業時間は公式の対象施設一覧で当日に確認するのがおすすめです。
ザルツブルク大聖堂はカードでも無料ではない
2026年の大聖堂は保存協力金が大人7ユーロで、ザルツブルクカード提示でも5.50ユーロへの割引です。カードで無料になるDomQuartier内の大聖堂博物館と、大聖堂本体を混同しないようにしてください。ミサや音楽行事の時間は観光入場できないため、当日の入場時間も確認しましょう。
ザルツブルク オススメ観光 周遊ルート

私が実際に回った順番と、「今ならこう回る」という2026年版の時間配分を合わせて紹介します。写真と体験談は訪問時のものなので、現在休館中の施設には注記を入れています。
ザルツブルク観光のポイント
旧市街の主要スポットはまとまっていて、1日でも見どころを絞れば効率よく回れます。ただし、郊外のヘルブルン宮殿やウンタースベルクまで同日に詰め込むと忙しくなります。
- 旧市街中心は徒歩で回りやすく、離れた場所はバスを使う
- カード対象でも無料は原則1回。一部施設だけ優先導線がある
- 開館は8時30分・9時・10時など施設ごとに違うので、城など早く開く場所から始める
| 時間の目安 | 1日モデルコース |
|---|---|
| 開館直後 | ホーエンザルツブルク城 |
| 午前後半 | カピテル広場、大聖堂、DomQuartier周辺 |
| 昼〜14時 | 旧市街で昼食、モーツァルトの生家 |
| 午後 | 自然科学博物館、またはモーツァルト住居+ミラベル庭園のどちらか |
1. モーツァルト広場/レジデンツ広場


私の旅行では、まずバスでSalzburg Mozartsteg(Rudolfskai)へ向かいました。川沿いの旧市街側なら別の停留所からも歩けますが、利用日の経路は地図アプリで確認してください。
そこからホーエンザルツブルク城のほうまで歩いて行くと大きな広場が! モーツァルト広場とレジデンツ広場は繋がっていてとても開放的で欧州感溢れる素敵な場所です。
後ろにあるザルツブルク大聖堂と合わせて写真スポットに最適!
2. Kapitelplatz & Kapitelschwemme

レジデンツ広場のすぐ裏手にある金の玉にのった男の人のオブジェ。
ホーエンザルツブルク城と合わせてみんな写真撮ってました。
3. ホーエンザルツブルク城

メインですね。Kapitelplatzから城の方へ狭い道を上ると、すぐ右手に城塞ケーブルカー(フェストゥングスバーン)乗り場があります。私の訪問時は、ザルツブルクカードを自動改札に読み取らせて進めました。現在もカードには往復乗車が含まれますが、混雑時の保安・乗車待ちまで必ず省けるわけではありません。

中はミュージアムになっていたり城の上から町並みを見れたりと見所たくさん。
私の訪問当時は、最上階のCエリアだけカードとは別に3.6ユーロ必要でした。現在のザルツブルクカードはAll-Inclusive Ticket相当で、State RoomsやMagic Theatreも対象に含まれるため、この旧追加料金は不要です。
当時追加で見た範囲は狭めでしたが、装飾は印象に残りました。料金体系は変わったため、これから行く人は現在の見学順に沿って回ればOKです。


4. ザルツブルク大聖堂

ザルツブルク旧市街の中心で存在感を放つバロック様式の大聖堂は、モーツァルトが洗礼を受けたゆかりの地としても有名です。
内部はきらびやかな天井画や重厚な彫刻が並び、とても美しかったです。2026年は無料ではなく、保存協力金は大人7ユーロ、ザルツブルクカード提示で5.50ユーロです。
ぜひ足を運んで、その歴史と芸術の調和をじっくり堪能してみてください。
5. ザルツブルク博物館(現在は休館中)
モーツァルト広場隣にあるSalzburg Museum Neue Residenz。以下は私が入館できた当時の体験です。
屋上階の展示はザルツブルクの歴史を感じられる展示物や絵画が多く、非常に見応えがありました。ただし現在は改修のため休館しており、再開は2027年予定です。
撮影禁止だったので写真はありませんが、ザルツブルクは景観が美しいので風景画がとても似合います。現在の1日ルートでは、カード対象のOrangerie Salzburg – Panorama | World HeritageやDomQuartierを代替候補にしてください。
6. 自然科学博物館(HAUS DER NATUR)
ザルツブルクの博物館の中で一番長時間いたのがここです。
エリアが非常に広く、自然から科学まで、過去から現代まで幅広〜く取り扱っています。 各エリアもテーマパークのように凝っていてただ歩いているだけでも楽しめます。
子供から大人まで楽しめる博物館になっているのでオススメ。
でもかなり広いのでサクッと回らないと1日コースの場合時間食うので時間がない場合は寄るのを止めるか、サクッと回るかしましょう。
急ぎで見て全エリア歩くだけでも結構時間かかると思います。
7. モーツァルトの家/モーツァルトの生家
モーツァルトの生まれた地ということでモーツァルトは外せません。
まぁ個人的にはまったく音楽詳しくないのでチラ見程度でサクッと見て回ってきました。
私の訪問時は日本語ガイドがありませんでしたが、現在のモーツァルト住居は日本語音声ガイドに対応しています。生家はスマホ向けのテキストガイドが中心なので、同じモーツァルト施設でも案内方法が違います。
ザルツブルク観光はポイントが集中しているから回りやすい

旧市街中心の広場・大聖堂・城・モーツァルトの生家は徒歩でつなぎやすいです。一方、自然科学博物館は展示量が多く、ヘルブルン宮殿やウンタースベルクは郊外。1日なら「まだ入れる」より、午後に何を一つ選ぶかで考える方が現実的です。
この他にもたくさん回りましたが上記の場所は特にお気に入りのスポットなので是非行く機会があったら訪れてみてくださいね。
ザルツブルク観光 2日間なら
もし2日あるなら、旧市街から離れたヘルブルン宮殿かウンタースベルクへ足を伸ばしたいところです。どちらも移動と見学で半日程度を見ておくと安心。
1日目は旧市街と城、2日目は郊外+自然科学博物館やモーツァルト住居という分け方なら、駆け足になりにくいです。ヘルブルン宮殿と仕掛け噴水は季節営業なので、開館期間も確認してください。
ザルツブルクの遊覧クルーズも人気
私は天気が悪くて利用しませんでしたが、2026年は3月26日〜11月1日のTour 1 Standardがカードで1回利用できます。先に窓口で通常券へ交換し、空席がある便に乗る仕組み。個人の事前予約は基本できず、天候や水位で変更・欠航もあるため、確実な時間固定スポットにはしない方がよいです。
ザルツブルクは旧市街がコンパクトで、景観もよく美しい町並みです。カードを使うかどうかに関係なく、機会があればぜひ立ち寄ってみてくださいね。
ザルツブルクカードは買うべき?判断のまとめ
- 城に加えて有料施設を2か所ほど見るなら元を取りやすい
- 一部施設のチケット購入列を省ける時短効果にも価値がある
- 無料スポット中心、有料1施設だけなら無理に買わなくてよい
- 「チケットをいちいち買う煩わしさがない」のでストレスフリー
ザルツブルクは、組み合わせが合えば観光カードのメリットを感じやすい街です。実際、私も「最初はなくてもいいかな…」と思っていましたが、使ってみたら想像以上にスムーズで、時間もお金も節約できました。
ただし、迷ったら無条件に買うのではなく、行きたい有料施設の通常料金を足してから決めるのが正解です。城+有料施設2か所ならおすすめ、街歩き中心なら不要。この基準なら現地で迷いません。
ザルツブルクカードの使い方で迷いやすい点
24時間券は日付が変わると使えなくなる?
暦日券ではなく、登録された開始時刻から連続24時間使えます。48時間券・72時間券も同じ考え方で、利用日を飛び飛びにはできません。
デジタル版は最初のバスで有効化される?
バスでは有効化されません。予約日の最初の対象施設へ向かうバスで提示でき、最初の施設で読み取られた時刻が実際の開始時刻になります。詳しい画面表示は公式FAQで確認できます。
有効期限の直前にケーブルカーへ乗ってもよい?
博物館は期限内に入場していれば、見学中に期限が来てもすぐ退場する必要はありません。一方、ウンタースベルクの下り、城塞ケーブルカーの下り、メンヒスベルク・エレベーターは別に読み取るため、下りを開始する時点でもカードが有効でなければなりません。終了間際に山へ上がる予定は避けましょう。
