【自宅で簡単】本革の革靴を水洗い(丸洗い)する方法 汚れをガッツリ落とす

【自宅で簡単】本革の革靴を水洗い(丸洗い)する方法 汚れをガッツリ落とす
目次

革靴を丸洗いする理由

世界一周に革靴でいくという無謀な扱いをしました。

  • グランドキャニオンで砂にまみれたり
  • マチュピチュ登って傷だらけになったり
  • 雨に打たれてびしょびしょになって銀浮き、潮吹きしたり

靴磨きや清掃してもらったりメンテナンスはしていましたがそれでも毎日履くという超ハードな使い方をしていたためかなり汚れていたと思います。

普通に洗っただけじゃ汚れも落ち切らないだろうしスッキリしないので思い切って水で丸洗いしました。

今回洗うのはボッテガヴェネタのレザーシューズです。

写真じゃわかりませんが光の加減では水染みなどもうっすら残っています。

メンテナンスしながら使っていたのであからさまにボロボロってこともないんですがトゥの部分など傷が目立ちますし、砂漠の砂のような細かい砂を何度もかぶりましたしたくさん歩いたので浸水すればまた銀浮き・潮吹きするんだろうなっていう感じなので完全に綺麗にしてスッキリしたい感じです。

水洗いは内部の汚れがしっかり落ちる

水洗いすることで靴の汚れがしっかり落ちます。

通常は下記のようにサドルソープを泡だてて表面だけを洗う感じです。

一般的な水洗いの方法

  1. 表面のクリームや油を落とす
  2. サドルソープで表面に泡を付着させる
  3. 表面についた泡をタオルなどで拭き取る
  4. クリームで保湿
  5. ワックスで磨く

このようにシューソープで表面のみを洗うというのが基本ですが、ぬるま湯に浸けて丸洗いする事で革の中に染み込んだ汗や汚れなどをごっそり落とすことが可能になります。

丸洗いなら通常の方法と違って、靴の内部の汚れや匂いを落とせます。

水洗いしても大丈夫?縮む?

基本的には推奨されていませんが水での丸洗いは可能です。

ただ失敗すると縮んだり変形してしまい取り返しのつかないことになりますので注意が必要です。

革にダメージを与えないようにするのが一番いいんですがどうしても丸洗いしたいという人向けに今回私が丸洗いした方法を解説します。

革靴を洗う際の注意点

革靴を洗う際の注意点は下記のとおりです。

  • シューキーパーを使う
  • しっかりと保湿する
  • 放置しない

難しいものはありませんが、気をつけないと靴が変質・変形したり縮んでしまうので注意。

シューキーパーは新聞紙などで代用可能という話もありますが、丸洗いにおいてはしっかりとした形状をキープするために必須です。

靴屋で良いものを買うのもいいですが、Amazonでも安くて評判がいいのがあります(今回私はこれ使いました)

革靴の水洗い方法(丸洗い)

革靴の水洗い方法(丸洗い)

革靴をがっつりと湯に沈めて洗う方法の具体的手順は下記のとおりです。

  1. 表面の汚れを落とす
  2. ぬるま湯に漬ける
  3. 専用洗剤で洗う
  4. 乾燥させる
  5. 保湿する
  6. 仕上げ

順番に詳しい手順を解説します。

1. ステインリムーバーで表面のクリームや汚れを落とす

革靴はクリームやワックスを重ね塗りしていくため、厚化粧に厚化粧を重ねたような状態になっていることがあります。

クレンジングオイルで化粧を落としてから洗うように水洗いする前にMモゥブレィのステインリムーバーで表面を綺麗にしましょう。

汚れが革の毛穴を塞いでいるのでそのまま水に浸けても水の浸透がわるくなります。ステインリムーバーを使うことで泡で洗った時に汚れが落ちやすくなりますよ。

利用する洗剤について

ボディーソープや服用の洗剤などでやることも可能ですがシューケア専用の品を使う方が安心。

今回はMムゥブレィのシューケアシリーズで洗っていきます。

ブラシで汚れ落とし

ステインリムーバーで表面を綺麗にする前に軽くブラシで埃を落としておきます。

ステイリムーバーは少量でOK

ステインリムーバーを軽くウエスにとって表面の汚れを落としていきます。

全体を落としたら光沢がなくなり靴のダメージがはっきりと見えるようになります。

2. ぬるま湯に沈める(15分くらい)

ステインリムーバーで表面を綺麗にしたシューズを丸ごとバケツに突っ込みます。

これは冷水だと汚れが落ちにくいのでぬるま湯で作業しています。

30〜35度くらいの温度が革へのダメージが無くおすすめ。お風呂のシャワーから出るお湯とかでもいいのでバケツにためてつかいましょう。

徐々に汚れが水に浮かんでくるので1度か2度は水を捨てて入れ替えます。

3. サドルソープで泡洗い

次はいよいよMムゥブレィのサドルソープを使います。

  1. スポンジにサドルソープを取り、水をつけてよく泡立たせる
  2. 泡だったら泡で靴全体を洗う
  3. 洗い終えたら水でさっと流す

私はある程度しっかりと水洗いしましたが、サドルソープには保湿成分が含まれているためしっかりと洗い落とす必要はありません。

水洗いしない普通の使用方法では靴の中までは泡で洗わず表面だけ洗って泡をふき取る感じで使用します。

4. 新聞紙を詰めて乾かす

表面を毛羽立たないウエスやタオルで押し付けるようにして水分を取ります。

水で濡れているためしっとりとしていますが今は油分などが全くない状態のため、強くこすってしまうと革にダメージを与えてしまうので軽く押し付けるようにして拭き取ります。

拭き取ってもまだびしょびしょなのでシューキーパーを入れることができないため、新聞紙を靴に詰めて乾かします。

5. レザーデリケートクリームで保湿

ある程度乾いたら完全に乾く前に保湿していきましょう。

Mムゥブレィのレザーデリケートクリームをしっかりと塗り込んでいきます。

デリケートクリームは乳化性のクリームで浸透性抜群

この際、ソールも忘れずに保湿します。

レザーソール用のクリームがあればソールは別に専用クリームを利用します(ソールもデリケートクリームでOK)

これは化粧水とか乳液みたいなものなので、洗顔後に乾燥してしまう前にしっかりと保湿してあげましょう。

6. シューキーパーを入れて再び乾燥

今度はシューキーパーを入れて型崩れしないようにしてしっかりと乾燥させていきます。

この際、靴の中にモールドクリーナーをスプレーしておくとカビ対策にもなりGood

特に冬や梅雨の時期などは乾燥するのが遅いためカビや雑菌の繁殖は気をつけましょう

乾燥させる際はそのまま床に置いておくよりも斜めにしてかかとを浮かせるようにすると乾きやすくなります。

レッドシダーのシューキーパーは吸水性が高く、乾燥性が高いので向いていますよ。

シューキーパーはこちら

7. シュークリームジャーを塗っていく

乾燥したところで今度はMムゥブレィのシュークリームジャーを塗っていきます。

乳液を塗った後のクリームっていう感じですね。

デリケートクリームの上に塗り込むことで保湿力がアップします。

カラーがいろいろありますが自分の靴の色より少し薄いくらいの色を選ぶと失敗がなく良いかと思います。

わからなければ透明のナチュラルを選ぶのが無難かもしれません。ナチュラルはどんな色にも使えて便利。

このシュークリームジャーは伸びがよく浸透性も良いので、薄くとって伸ばすように塗り込んでいきましょう。

8. ポリッシングで仕上げ

磨けば磨くほど光沢が増してきます

もうシュークリームジャーを塗った段階で終了にしてもいいんですがせっかくなのでMモゥブレィ ハイシャインポリッシュポリッシングクロスで磨いておきます。

ハイシャインポリッシュだけでもいいんですが専用のポリッシング用の布で磨くことで輝きが違ってきます。

鏡面になるほどハイシャインにはしませんでしたが十分光沢が出たので完成です。

バッチリうまくいきました。

収縮や変形もなく履き心地の良い靴のままです。

革靴の丸洗いはするべき?しないほうが良い?

大事な靴で失敗が許されない場合や時間がない場合はプロに任せよう

革靴を丸洗いする方法を解説しましたが、手順は簡単ながら「意外と面倒」「水に濡らすのが怖い」と思う人も多いと思います。

また、大事な靴で失敗したらやだなと思う人はプロに任せるのが一番です。

ネットで注文し、手順通りに送るだけで5,000円程度で靴クリーニングしてくれるサービスもあるので自分で行うのが心配な場合は利用してみてください。

靴を捨てるくらいなら丸洗いしてみるのもあり

革靴ってメンテナンス大変ですし、あまり履かないでいるとカビが生えたりすることもあると思います。

カビてしまった靴とかもう掃除しても履きたくない感じですがお湯で丸洗いすれば綺麗になると思うので捨てる前に丸洗いしてみるのも手かなと思います。

毎日履き続けるというヘビーユーズした人もたまには本格的に洗ってみるのもいいかもしれませんよ

水洗いすることにより水染みなどはほぼ取れますし後工程のシュークリームジャーやハイシャインポリッシングで傷にクリームが埋まりわからなくなります。

また、丸洗いするほど状態が悪くないのなら今回の方法のぬるま湯に沈めるっていう工程だけはずせばOKです。

サドルソープは表面だけ泡で洗って布でふき取るだけでも十分綺麗になりますよ!

ソールは交換しよう

長く履いた靴はかかともすり減ったりしてきていると思います。

あまりにも削れてしまうと大変なので早めにソール交換してしまいましょう。

大体5~6千円程度でソール交換してもらえます。

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