海外ホテルの浴室で蛇口をひねったのに、バスタブの下から水が出るだけでシャワーにならない。レバーを動かしてもお湯が出ない。ようやく使えたと思ったら、床が水浸しになった。
海外のシャワーは、日本で見慣れた水栓と切り替え方が違うことがあります。ただし、仕組みが分かれば落ち着いて確認できます。
先に結論
バスタブの蛇口から水が出る場合は、蛇口の上にある小さなつまみを引き上げるか、壁の「浴槽/シャワー」切り替えノブを回します。最初は少量の水で試し、シャワーカーテンは必ずバスタブの内側へ。固くて動かない場合は無理に回さず、フロントへ連絡しましょう。
※水栓の形と操作方法はホテルごとに異なります。ここで紹介する方法を試しても動かない、部品がぐらつく、熱湯しか出ない場合は操作を中止し、ホテルスタッフに確認してください。
海外ホテルのシャワーが出ないときに最初に確認すること
いきなり水量を最大にすると、冷水や熱湯を浴びたり、浴室の外まで水を飛ばしたりすることがあります。次の順番で試すと安全です。
- シャワーカーテンをバスタブの内側へ入れる、または扉を完全に閉める
- シャワーヘッドを人や浴室の外へ向けない
- 蛇口やレバーを少しだけ動かし、少量の水を出す
- 浴槽の蛇口と壁を見て、切り替え用のつまみ・ノブ・ボタンを探す
- シャワーへ切り替わってから、手で温度を確かめて水量を増やす
操作部の近くに「SHOWER」「TUB」「BATH」といった文字や、シャワーヘッド・浴槽の絵があれば、それが手がかりです。
タイプ別|蛇口からシャワーへ切り替える方法
よくある切り替え方法は、主に次の4タイプです。見た目が近いものから確認してください。
1. バスタブの蛇口にある小さなつまみを引き上げる
アメリカなどのホテルでよく迷うのが、バスタブの蛇口に切り替え機能が付いたタイプです。
浴槽へ水が落ちる金属製の蛇口をよく見ると、上面に小さな棒や丸いつまみがあります。少量の水を出した状態で、そのつまみを上へ引きます。水圧がかかると、浴槽側の水が止まり、シャワーヘッドから出るようになります。
シャワーを止めると、つまみが元の位置へ戻るタイプもあります。次に使うときも同じ操作が必要です。
2. 浴槽とシャワーの絵がある切り替えノブを回す
温度や水量を調整するハンドルとは別に、小さなノブが付いているタイプです。ノブをシャワーヘッドの絵、または「SHOWER」の方向へゆっくり回します。
ハンドルが3つ並んでいる古い水栓では、左右が温水・冷水、中央が浴槽とシャワーの切り替えになっていることがあります。中央のハンドルを回し、水の出る場所を確認してください。
3. 出口を選ぶセレクターを押す・回す
新しいホテルでは、レインシャワー、ハンドシャワー、バスタブの蛇口など、複数の出口を選べることがあります。シャワーヘッドの絵が付いたボタンを押すか、セレクターを目的の絵まで回します。
天井のレインシャワーが選ばれていると、気づかないうちに頭上から水が出ます。操作する前に、どの出口が選択されているかを見ておきましょう。

4. シャワーだけの浴室は切り替え操作がない場合もある
バスタブのないシャワーブースでは、浴槽との切り替え自体がありません。1本のレバーを手前へ引く、上へ持ち上げる、または回すことで水量と温度を調整する形が一般的です。
レバーを少し動かしても水が出ないときは、無理に引っ張らず、壁の別のボタンや水量調整ノブを探します。

切り替えつまみが動かない・シャワーに切り替わらない場合
切り替え部品は水あかで固くなっていたり、設備が故障していたりすることがあります。次の行為は避けてください。
- 両手で力任せに回す、引く
- 爪切り、鍵、ペンチなどを使ってこじ開ける
- 部品を外して内部を触る
- 切り替わるまで水を流し続ける
数回ゆっくり試しても動かない場合は、設備の問題としてフロントへ連絡します。スタッフに実際の操作を見せてもらうのが最も早く、部品を壊してしまう心配もありません。
シャワーのお湯が出ない・温度を変えられない場合
シャワーは出ても冷たいままなら、まず少量の水を流し、配管内の冷水がお湯へ変わるか待ちます。次に「H/C」「赤/青」の表示を確認し、温度側のハンドルを少しずつ動かしてください。
温度調整ノブが途中で止まり、近くに小さなボタンがある場合は、やけど防止用の安全ボタンかもしれません。一般的な入浴温度より高くしたいときだけ、ボタンを押しながら回す仕組みがあります。最初から押し込んで高温側へ回す必要はありません。
反対に、熱湯しか出ない場合はすぐに止めます。何度操作しても適温にならない、長く待ってもお湯が出ない、表示と実際の温度が明らかに違うときは、客室側では直せません。フロントへ連絡し、点検または部屋の変更を相談しましょう。
海外ホテルの浴室を水浸しにしない使い方
シャワーカーテンはバスタブの内側へ入れる
カーテンの下端を浴槽の外へ垂らすと、水がそのまま床へ流れます。入浴中はカーテン全体をバスタブの内側へ入れ、左右の隙間もできるだけ閉じます。

ただし、入浴後はカビや臭いを防ぐため、ホテルの案内に従って広げて乾かしてください。
ガラス扉は最後まで閉める
半分だけのガラス板は、シャワーの向きによって水が外へ飛びやすい設備です。可動式なら内側へ寄せ、シャワーヘッドを扉や洗面台の方向へ向けないようにします。

排水が遅ければ、いったん水を止める
足元に水がたまり続ける場合は、排水口の栓が閉じているか、髪の毛などで流れが悪くなっている可能性があります。水量を増やさず、いったんシャワーを止めてください。
栓の形が分からないときは、海外ホテルの洗面台・バスタブの排水栓の開け方も参考にしてください。栓を開けても流れない場合は、自分で排水口を分解せずホテルへ連絡します。
浴室全体が濡れる前提のウェットルームでも、入口や客室側へ水を向けてよいわけではありません。床の排水が追いつかないときは、同じように使用を中止しましょう。
フロントでそのまま使える英語
操作方法が分からないときは、設備を壊す前に聞くのが一番です。次の文を見せるだけでも伝わります。
I can’t switch the water from the tub faucet to the shower.
(浴槽の蛇口からシャワーへ切り替えられません)
Could someone show me how to use the shower?
(シャワーの使い方を教えてもらえますか?)
There is no hot water in the shower.
(シャワーのお湯が出ません)
The bathroom floor is flooding. The drain doesn’t seem to be working.
(浴室の床に水があふれています。排水がうまくいっていないようです)
電話で説明しにくければ、「Could you come to my room?」と続け、部屋で設備を見てもらいましょう。
まとめ|分からない水栓は少量の水で試し、無理に動かさない
- 浴槽の蛇口に小さなつまみがあれば、水を出してから上へ引く
- 別の切り替えノブがあれば、シャワーの絵へゆっくり回す
- 頭上のレインシャワーが選ばれていないか確認する
- カーテンは浴槽の内側へ入れ、排水が遅ければ水を止める
- 固い、熱湯しか出ない、排水しない場合は自分で直さずフロントへ連絡する
海外ホテルの設備は、国よりも建物の年代や採用している水栓によって形が変わります。「この国なら必ずこの操作」と決めつけず、つまみや絵表示を確認しながら少しずつ試してください。
