ロンドン地下鉄を降りたとき、改札が開いていたのでそのまま出てしまった。ホテルへ戻ってから、黄色い読取機へタッチアウトしていないことに気づいた。
気づいたときに駅にいれば係員へ声をかけ、すでに離れていれば降りた駅と時刻をメモしておきましょう。後からTfLの履歴を確認し、記録が直っていなければ返金・修正を申請できます。別の駅でタッチしても元の移動の修正にはならないので、やり直しのために駅を探す必要はありません。
気づいた場所で、最初の行動が変わる
まだ降車駅にいる場合
- 改札へ戻って自分でタッチし直さない
- 係員へ、乗車駅と降車駅、使った媒体を伝える
- 係員から読取機へタッチするよう案内された場合だけ従う
- 対応できない場合は、駅名と現地時刻を記録して後から履歴を確認
I entered at Paddington and forgot to touch out here. I used this phone.
(パディントンから乗り、この駅でタッチアウトを忘れました。このスマートフォンを使いました)
駅を離れた後に気づいた場合
降車駅へわざわざ戻る必要はありません。次の情報だけを残し、48時間後に履歴を見直します。
- 乗車駅と、おおよその入場時刻
- 降車駅と、おおよその退出時刻
- 途中で乗り換えた路線・駅
- 物理カード、Oyster、iPhone、Apple Watchのどれを使ったか
- 改札が開いていた、読取機が故障していたなどの状況
スマートフォンの位置情報履歴や撮影時刻、ホテル到着時刻も、降車駅を思い出す補助になります。
iPhoneで入ったなら、確認するのもiPhoneで乗った記録
TfLの運賃計算では、同じ銀行口座へ紐付いていても、物理カードとスマートフォン、スマートウォッチは別の媒体として記録されます。
| 入場時 | 退出時 | TfL上の扱い |
|---|---|---|
| 物理カード | 同じ物理カード | 同じ媒体。正しく記録できる |
| iPhone | 同じiPhone | 同じ媒体 |
| Apple Watch | 同じApple Watch | 同じ媒体 |
| iPhone | Apple Watch | 別媒体。入場と退出がそれぞれ不完全になる可能性 |
| 物理カード | そのカードを登録したスマートフォン | 別媒体 |
| 財布の中のカードをまとめて当てた | 同じつもりでも別カード | card clashの可能性 |
問い合わせるときは「Visaのカードを登録したiPhoneで入りました」のように、使った端末も添えると伝わります。Apple PayやGoogle Payでは、カード会社の明細に表示される番号と端末側の番号が異なることがあります。

すぐ返金申請せず、まず48時間待つ理由
TfLは利用履歴から降車駅を推定できる場合、不完全な旅程を自動的に補正することがあります。その処理を反映させるため、返金申請の前に少なくとも48時間待ちます。
| タイミング | 行うこと |
|---|---|
| 気づいた直後 | 駅・時刻・使用媒体をメモ。別の読取機へタッチしない |
| 当日〜翌日 | カード通知だけで判断せず、TfLの処理を待つ |
| 48時間後 | 旅程履歴でincomplete journeyと請求額を確認 |
| 自動補正なし | 正しい乗車駅・降車駅を指定して返金申請 |
| 申請項目が出ない | TfLカスタマーサービスへ旅程と媒体を伝える |
カード会社から一時的に見える金額と、TfLが一日分を集計して確定する金額が異なる場合があります。まずTfLの旅程履歴を基準に確認しましょう。
maximum fareは、1日の上限運賃と同じ?
名前は似ていますが、maximum fareは乗車・降車の記録がそろわず運賃を計算できないときなどに付く金額です。「1日の上限まで払えばよいから放っておこう」とはせず、実際に乗った区間の記録を直してもらいます。
カード通知の合計だけでは、どの移動に最大運賃が付いたのか分かりません。TfLの履歴で問題の乗車日を開き、降車駅が抜けている移動を探しましょう。
Contactlessカードの旅程履歴を確認する
物理クレジットカードやデビットカードを使った場合は、TfLのContactless and Oysterページを開きます。
アカウントを作らず確認する
「7 day contactless journey and payment history」から、登録なしで直近7日間の履歴を確認できます。カード番号、有効期限、セキュリティコード、請求先情報などが必要です。旅行から日数が経っている場合は、この方法では表示期間を過ぎます。
TfLアカウントへカードを登録する
滞在中に何度も利用する場合や、7日を過ぎてから確認する場合はアカウントを作成します。旅程履歴、日ごとの請求、返金状況をまとめて確認できます。
スマートフォン決済を使った場合、物理カード番号では履歴を見つけられないことがあります。Walletアプリで利用した端末固有のカード情報を確認し、同じ端末の利用記録として照会します。
Oysterカードは残高だけでなく旅程を見る
Oysterカードを使った場合は、駅の券売機またはContactless and Oysterアカウントで履歴を確認します。単に残高が減っているだけでは、正しい運賃かmaximum fareか判断できません。
- 乗車駅だけが表示され、降車駅が欠けていないか
- 「Incomplete journey」やmaximum fareの表示がないか
- 別の日の残高不足や未精算と混ざっていないか
- 同じ日に別のOyster・Contactlessを使っていないか

maximum fareが残った場合の修正手順
- TfLの返金案内からincomplete journey refundを選ぶ
- 問題がある日付と使用媒体を選択する
- 実際の乗車駅と降車駅を入力する
- 改札開放、読取機故障、媒体の取り違えなど理由を正確に選ぶ
- 申請結果と修正後の一日運賃を確認する
申請期限は乗車日から8週間です。該当する移動が選択肢に出ない、オンラインで受け付けられない、二つの端末それぞれにmaximum fareが付いた場合は、TfLのカスタマーサービスへ相談します。
返金が認められると、その日の旅程全体が再計算され、適用できる上限運賃も含めて調整されます。単純にmaximum fare全額が戻るのではなく、実際に乗った区間の運賃との差額が調整されると考えてください。
iPhoneとApple Watchを混ぜた場合は両方を見る
入場をiPhone、退出をApple Watchで行った場合、ひとつの旅程の入口と出口として結び付かず、二つの不完全旅程になる可能性があります。
- iPhone側の利用履歴で、入場だけの旅程を確認
- Apple Watch側の利用履歴で、退出だけの記録を確認
- 同じ移動で二つのmaximum fareが付いたことを申告
- 次の乗車からは、入場に使った端末を退出まで固定
家族や同行者が同じカードを順番にタッチして乗ることもできません。Pay as you goでは、原則として一人につき一つのカードまたは端末が必要です。

次の移動で同じ失敗を重ねないために
- 入場前に使う媒体を一つ決め、退出までバッグへ戻さない
- 改札が開いていても黄色い読取機へタッチする
- カードは財布から一枚だけ出し、card clashを防ぐ
- ゲートのない駅では、出口付近の独立した黄色い読取機を探す
- バスとトラムは乗車時だけタッチし、降車時にはタッチしない
- Zone 1を避ける乗換では、必要に応じてピンク色の読取機を使う
