海外に着いてUberを呼ぼうとしたら、ログイン用の認証SMSが届かない。決済アプリを開くと電話番号の確認を求められ、先へ進めない。インターネットは使えるのに、コードだけが来ない。
このトラブルで最初に確認したいのは、ネットにつながる回線と、日本の電話番号を持つ回線は別だという点です。旅行用eSIMで通信できていても、日本のSIMをオフにしていれば、日本の番号宛てのSMSは受け取れません。
先に結論
日本の番号を持つSIM・eSIMをオンにし、現地の携帯電話網へ接続させます。モバイルデータ通信は旅行用eSIMを選び、日本側回線のデータローミングはオフのままにします。そのうえで機内モードを30秒ほどオン・オフし、SMSを1回だけ再送してください。
すでにアプリへログインできている端末がある場合は、むやみにログアウトや再インストールをしないでください。認証できるまで、今あるログイン状態が唯一の操作手段になることがあります。
まず3分で確認すること
- 認証画面を閉じず、登録されている電話番号の末尾を確認する
- 日本の電話番号を持つ回線が「オン」になっているか確認する
- 日本側回線にアンテナ表示または現地通信会社名が出ているか確認する
- モバイルデータ通信は旅行用eSIM、日本側回線のデータローミングはオフにする
- 機内モードを30秒ほどオンにしてから戻す
- 数分待ち、認証コードを1回だけ再送する
短時間に何度も「再送」を押すと、古いコードが後から届いて混乱したり、一時的な送信制限がかかったりします。新しいコードを要求した場合は、それ以前のコードを入力しないようにしましょう。

症状から原因を切り分ける
| 現在の状態 | 疑う場所 | 次に行うこと |
|---|---|---|
| 日本側回線が「圏外」「SOSのみ」 | 海外ローミング契約、回線オフ、現地網への登録失敗 | 回線をオン、機内モード、再起動、ネットワーク選択を確認 |
| 通信会社名は出るが、通常のSMSも来ない | SMS受信拒否、端末設定、事業者間の配送 | 家族などから通常SMSを1通送ってもらい、認証SMSだけの問題か確認 |
| 通常SMSは来るが、特定アプリのコードだけ来ない | 登録番号、短縮番号SMS、アプリ側の送信制限 | 番号と国番号、迷惑メッセージ、再送間隔、別の認証方法を確認 |
| コードは届くが「無効」と表示 | 古いコード、端末時刻、入力期限 | 最新の1通だけを使い、日時を自動設定にして再試行 |
| 数十分後に複数通まとめて届く | 現地網への接続不安定、再送しすぎ | 電波の良い場所へ移動し、最新コードの到着を待つ |
iPhoneで日本の番号をSMS受信用に残す設定
- 「設定」→「モバイル通信」を開く
- SIMの一覧から日本の電話番号を持つ回線を開き、「この回線をオンにする」をオン
- 同じ画面の「データローミング」はオフにする
- ひとつ前へ戻り、「モバイルデータ通信」で旅行用eSIMを選ぶ
- 意図しない切り替えを避けたい場合は「モバイルデータ通信の切替を許可」をオフ
コントロールセンターを開くと、2回線分のアンテナ状態を確認できます。日本側回線がずっと圏外なら、データ通信ではなく音声・SMS用のローミング接続が成立していません。
なお、画面名はiOSのバージョンや通信会社によって少し異なります。旅行用eSIMの詳しい使い分けは、既存のiPhoneを海外で使うための設定も参考にしてください。
Androidで確認する場所
Androidはメーカーによって名称が異なりますが、「設定」→「ネットワークとインターネット」「接続」「SIMマネージャー」などから確認します。
- 日本の番号を持つSIMをオン
- モバイルデータは旅行用eSIMを選択
- 日本側SIMのデータローミングはオフ
- 日本側SIMの通信事業者選択は、まず「自動」
- SMSアプリの迷惑メッセージ・ブロック済み一覧も確認
デュアルSIMの電波表示が分かりにくい端末では、日本側SIMを一度オフ・オンし、現地通信会社のウェルカムSMSが来るか確認すると、回線登録の目安になります。
圏外のままなら現地ネットワークへつなぎ直す
日本側回線がオンでも圏外なら、次の順番で試します。
- 屋外や窓際など、電波の入りやすい場所へ移動
- 機内モードを30秒ほどオンにしてからオフ
- 端末を再起動
- 通信事業者の選択を「自動」に戻す
- 自動でつながらない場合だけ、契約先が対応している現地事業者を手動で選ぶ
候補の通信会社を片端から選ぶのではなく、日本の通信会社が渡航先で提携している事業者を確認してください。国際ローミングサービスの申込み自体がない、法人契約で海外利用が制限されている、料金未払いなどで回線が停止している場合は、端末設定だけでは直りません。

通常SMSは届くのに認証コードだけ来ない場合
登録番号と国番号を確認する
アプリの表示が「+81 90…」なら、先頭の0を外した日本番号です。「+81 090…」のように0が残っていたり、旅行用eSIMに割り当てられた別番号を入力していたりしないか確認します。
ただし、すでに登録済みのアカウントでは、現地で電話番号を変更すると本人確認がさらに複雑になることがあります。元の日本番号を受信できるなら、まずその番号で復旧させるほうが安全です。
迷惑メッセージと短縮番号SMSを確認する
認証コードは通常の携帯番号ではなく、短い番号や英字の送信者名から届くことがあります。SMSアプリの迷惑メッセージ、ブロック済み、知らない差出人の一覧を確認してください。
日本でSMSの一括拒否や海外事業者からのSMS拒否を設定していると、渡航先でも影響する場合があります。通常SMSは届くのに複数サービスの認証コードだけ来ない場合は、この設定を疑います。
再送は時間を空け、最新コードだけを使う
1回再送したら数分待ちます。遅れて届いたコードが複数ある場合、通常は最後に要求したものが最新です。認証画面に参照番号が表示されるサービスでは、SMS側の参照番号と一致するものだけを入力します。
Uberにログインできないときの現実的な代替手段
- 登録番号が正しいか確認し、コードを1回だけ再送
- 端末を再起動し、短縮番号SMSを受信できる設定か確認
- 事前に設定済みなら、認証アプリまたはバックアップコードを選ぶ
- ログイン済みの別端末があれば、そこから電話番号やセキュリティ設定を確認
- 復旧まで、空港の公式タクシー、ホテル手配、公共交通など別の移動手段を使う
配車が必要な場所で認証作業を続けるより、まず安全な場所へ移動することを優先してください。Uberを使う際の基本的な注意点は、海外でUberを安全に利用する方法でも解説しています。
余計なローミング料金を出さないための注意
- 日本側回線はオンでも、モバイルデータ通信には選ばない
- 日本側回線のデータローミングはオフ
- モバイルデータ通信の自動切替をオフ
- かかってきた電話に出ると海外着信料が発生する場合があるため、不要な通話には応答しない
- SMSの受信料金は契約先の最新条件を確認する
「回線をオンにする」と「その回線で高額なデータ通信をする」は同じではありません。SMS用の回線を残しつつ、データは旅行用eSIMへ固定するのがポイントです。
自力で直らないときに伝える情報
Wi-Fiまたは旅行用eSIMで通信できるなら、日本の通信会社のアプリやチャットから、次の情報をまとめて伝えます。
- 滞在国と都市
- 端末名とOSバージョン
- 日本側回線の表示が「圏外」「SOSのみ」「現地事業者名」のどれか
- 通常SMSも届かないのか、特定サービスだけ届かないのか
- 機内モード、再起動、ネットワーク選択を試した結果
My Japanese SIM is enabled, but it shows no service. I need to receive an SMS verification code.
(日本のSIMはオンですが圏外です。認証SMSを受け取る必要があります)

次の旅行までにしておくと安心な準備
- 配車・決済・航空会社アプリへ日本でログインしておく
- 可能なサービスはSMSではなく認証アプリも設定する
- バックアップコードを紙または安全なパスワード管理アプリへ保存
- 登録電話番号とメールアドレスが現在使えるものか確認
- 日本の回線で国際ローミングを利用できるか確認
- 空港から宿までの代替移動手段を1つ控える
まとめ|データ回線ではなく「日本の番号の回線」を確認する
海外で認証SMSが届かないとき、旅行用eSIMを何度設定し直しても、日本の番号を持つ回線が圏外なら解決しません。
- 日本側SIMをオンにして現地網へ接続
- データ通信は旅行用eSIMへ固定
- 通常SMSも届かないか、特定アプリだけかを切り分ける
- 再送を連打せず、最新コードだけを使う
- ログイン済み端末やバックアップコードを失わない
まず「日本側回線にアンテナが立っているか」を見るだけで、端末設定の問題なのか、アプリ側の問題なのかを大きく絞り込めます。
